開発者の思い

時代の背景

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今からさかのぼること20年余、1996年当時私はオゾンの関連商品の開発をしていました。その頃、岡山県の東南部、邑久町(現瀬戸内市)を中心に腸管出血性大腸菌(O157)による集団食中毒が発生したのです。患者数は468名、内2名が亡。幼稚園、小学校、中学校での発生でした。

オゾンは強力な酸化力を持っており、浄水場での殺菌や製紙工場での漂白などに使われるものの、一般市民が使える状況ではなかったので、何とかできないものか?と忸怩たる思いで報道を見ていたことを思い出します。

オゾンは主に気体で利用されますが、強い酸化力のために、人がいるところでは濃度を高くすることができず、人体への安全を考えて濃度を抑えると効果が得られにくくなるので、バランスをどうするか?で悩んでいました。

 

次亜塩素酸水溶液との出会い

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そんな時に次亜塩素酸水溶液と出会ったのです。友人が持ってきたのは“臭いが消える不思議な水”名付けて“ムッシュー” 。使ってみて驚きました。まさに“ワーウォ!”でした。

これならオゾンに代わって使用できる商品になり得る!そう確信した私は、直ちに方向転換をしたのです。

調べてみると、塩素と名がつくので危険では?と思ったのですが、水溶液中のpHを弱酸性にすることで、強力な殺菌力を得ながら人体への安全性も確保できるということが解りました。

とは言うものの、「何故?どうして臭いが消えるの?殺菌できるの?この水で・・・」と、不思議な思いを募らせるばかりでした。最初はこの水を使った提案をするために、たくさんの老人介護施設を訪問したのですが、なかなか受け入れてもらえません。考えてみれば当然かも知れませんね。「水」を霧状にして空間に漂わせるだけで嫌な臭いが消え、ウイルスや菌まで退治するというのですから。「ホント?」に始まり、アンモニア臭を消して見せてもなかなか購入まではたどり着くことができません。

生成装置への取り組み

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そこで、作戦変更です。病院や介護施設、さらには食品工場へと、業務用の市場に狙いを定めました。知人の会社を応援する形でこの事業に参加していたのですが、2005年から独自に生成装置を開発して販売を始めたのです。

タッグを組んだ企業の営業力のおかげで、300万円もする装置がほぼ毎月1台ずつ売れて行きました。私は毎日一人で製造に追われていました。約2年間は順調に推移したのですが、その後は様々な要因でペースダウンを余儀なくされてきたので、もっと市場のすそ野を広げようと考えて、霧化器の開発に着手しました。

霧化器の開発の経緯・初めての訪中

霧化器の最大の難点は超音波振動子であるセラミック板の寿命でした。3,000から5,000時間で板の寿命が来るのです。国内の部品メーカーを探して試作を繰り返したものの、価格を抑えることはなかなかできません。

2008年7月31日、私が独自ブランドで霧化器の開発を決断した日です。一人で開発を進めようと考えた私は、インターネットで毎日調べました。中国のメーカー5社にメールを送り協力を要請したのです。そして2社に絞って交渉をつづけました。その後、サンプルを取り寄せ思い切って大きな展示会に2度も参加したのです。サンプルを展示して来場者の反応を見ながら、プレゼンテーションを通して次亜塩素酸水溶液の良さを訴えながら市場調査を続けたのです。得られた結果は想像を超えて反応がよく、これなら売れる!と思いました。

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商品化を決めた霧化器は、今までの日本には見られなかったデザインで、大きな手応えを感じた私は2008年12月15~17日まで60歳にして初めて独りで訪中しました。

訪問したのは中国でも最大の家電メーカー、その中の扇風機や空気清浄機、加湿器、炊飯器などを手掛ける会社でした。写真は加湿器を製造する工場ですが、訪問時には南米からの受注で40万台の生産を行っていました。

マーケティングマネージャは女性のJoyさん、男性のVincentさんも快く対応してくれ、私の要求する仕様を満足させてくれたばかりか、新しい部品の提案もしてくれました。当時の仕様は、今では国内同業者のほとんどが使用している部品にも共通となっています。
仕様も決まり発注を決断して嬉しくなった私は、ホテルに戻って英語も通じないレストランのスタッフを呼び、ルームサービスで注文したステーキとビールで乾杯しました。

2009年1月の寒い朝、20フィートのコンテナが1,000台の霧化器の初荷を運び込んできました。輸入業務は初めての経験でしたが、幼いころの同級生が相談にのってくれ通関業者さんも紹介してくれたのでスムーズに運びました。手探りで取り組んだ海外での開発・製造、そして輸入の経験は私にとっては新鮮な仕事でしたが、振り返ればよくやったものだと思います。

新型インフルエンザが追い風に

Woman wearing a mask has a cough

さて、2009年と言えば全国的に大騒ぎになった感染事件があります。そう、あの新型インフルエンザです。当時は強毒性の鳥インフルエンザH5N1のパンデミックが騒がれていたのですが、H5N1よりも先に豚由来の新型インフルエンザH1N1が驚異的な感染拡大をしていったことで霧化器の需要が一気に高まり、最初の1,000台は2009年夏には在庫が無くなってしまいました。私は発注を前倒しして4,000台の製造をメーカーに伝えたのです。20フィートのコンテナは40フィートと大きくなり、工場や倉庫を増設して対応しました。

流行ものの宿命とでも言いますか日本の医療技術のおかげか、新型インフルエンザの流行の衰えとともに霧化器と次亜塩素酸水溶液の売り上げが減少して行きました。それでも新技術の開発に取り組む一方で、霧化器もどんどん改良を加えながらデザインの違う機種の開発も進めてきました。

エコリーフ環境ラベルの認証取得

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こうして、市場が求めるニーズに的確に対応しようとする行動を地道に続けながらも、20ℓの次亜塩素酸水溶液(商品名はWahWワーウォ)で2015年にはエコリーフ環境ラベルという国際的に認められる認証を得ることができました。

エコリーフ環境ラベルはLCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いて製品の全ライフサイクルステージにわたる環境情報を定量的に開示する日本生まれの環境ラベルです。

環境ラベルの国際基準に準拠しており、ISOが定めるタイプⅢ環境ラベル(ISO14025)に準拠しています。

私たちの製品がエコリーフ環境ラベルの認証を得たことで、環境に配慮した製品づくりをしていく姿勢がお客様に評価され、信頼していただけることと思います。

あなたの空間はだいじょうぶ?

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そう問われたあなた、答えは用意できているでしょうか?現代社会では、騒音、振動、熱、臭い、ホコリなど、私たちの生活を脅かす様々な外敵があります。中でも、病原微生物(菌・ウイルス)や悪臭は手に負えません。

それに対する数々の商品が目まぐるしく市場に登場しますが、果たしてその商品はだいじょうぶでしょうか?そんな強敵に対して、次亜塩素酸水溶液WahWワーウォを細かな霧にしてあなたの空間に噴霧することで、たちどころにやっつけてしまいます。

これからは地球環境の劇的な変化が来ることが予想される中で、自らの環境は自ら守らなければならない時代に突入していると言っても過言ではありません。

今後への想い

お客様が困っている状況を私たちの商品で解決してあげたい!

そして「ワーウォ!」と感動の言葉を共有したい。私たちは、そんな思いを抱きながら日々の活動に邁進しています。

中国へ通っていた頃、広州の白雲国際空港から搭乗した帰国便のエアバスA320、キャビンの両側から霧が出ていたのを見て、あの霧が次亜塩素酸水溶液だったら、と思いました。

飛行機と青空

初めて行った中国では、取引先のメーカーの空気清浄機がバス停など行く先々に置いてあるのを目の当たりにしました。

いつの日か日本でも、人がいるところには必ず霧化器が置いてあっていつも霧が出ている、そんな光景が早く到来することを脳裏に描きながら、これからも事業活動を進めてまいります。

「霧革命」

は、私がライフワークとして取り組んでいるテーマです。

以上