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月別アーカイブ: 2018年10月

ワーウォマンスリーレポート ’18. Oct. 第3号

はじめに

9月に止めを刺すのは24号、それにしても例年に比べて台風が多いと感じるのはその被害が大きいことからだろうか。このレポートを書いている今、24号は沖縄から本州へ向かっている途中。
被害が少なくて通過することを祈るばかりです。

レポートの3号は

「Germs in Your Firm」

 Offices Under the Microscope

というタイトルで始まる論文の紹介です。

会社のデスクは「トイレの便座の400倍以上汚れている」ことが明らかに

イギリスの事務用品店「Printerland」の調査によると、会社のデスクにはトイレの便座の400倍以上に相当する細菌がいて、病気の温床になりやすいことが明らかになったといいます。
また、オフィスワーカーの3分の2以上が汚れたデスクの影響で病気になりやすいく、定期的に清掃しないと危険な細菌が繁殖する可能性があると指摘している。

どのような細菌がいるかというと、
①    Hererotrophic bacteria
②    大腸菌
③    ヘリコバクター・ピロリ
④    緑膿菌
⑤    黄色ブドウ球菌
など。これらがオフィスのどこにどれくらい見つけられたかというと、実に驚くべき値が載っています。(1平方インチ当たり)

電話器:25,127個
椅子:21,000個
デスクトップ:20,961個
キーボード:3,295個
マウス:1,676個
マグカップ:1,746個
会社の共有キッチンにある
ケトル:2,483個
冷蔵庫のドアハンドル:1,592個
砂糖ツボ:1,406個
蛇口:1,331個
流しの表面:1,234個
台所:948個
包丁の取っ手:754個
Water Cooler:270万個

プリンター部屋では
Photo Copier:69個
Printer/Faxmachine;301個

一方で、Printerland社内のトイレの便座に存在した細菌の数は、1平方インチあたり49個であったことから、デスクの表面には400倍以上、電話器に至っては500倍以上の細菌がいたことが明らかになっています。

同社のHP(ヒューマン・リソース)部門は「トイレの便座よりもデスクが汚いという事実は衝撃的です。しかし、この細菌の数を開示したことで、従業員が自発的に清掃に取り組んでくれることを期待しています」語っているそうです。
もちろん、同社は推奨する清掃頻度も示しており、電話器は週1回、デスクは週2回清掃することで細菌の繁殖を防げるとしています。

以上、同社のHPより引用
http://www.printerland.co.uk/germs-in-your- firm-E412.aspx

このレポートを読んで

同社もコメントしているように、私もこのレポートを読んでその数字に衝撃を覚えました。
と同時に、私たちが一日の多くの時間を過ごしているオフィスが、様々な細菌で汚染される可能性が大きいことを改めて認識しました。
清掃をこまめに行うことが最も重要なことですが、併せて自らが実行できる防衛策も持つ必要があることを広めて行かなければならないと痛感しました。
それこそが、次亜塩素酸水溶液WahW(ワーウォ)を有効活用することです。

この号以降では、WahW(ワーウォ)のユーザー様が実際に活用されている事例を、お聞きしたまま報告させていただきます。

それぞれ使用条件が異なる場合がありますので、参考にしていただけますようお願いいたします。

WahW(ワーウォ)の効果的な活用方法

① 手指・擦り傷・切り傷の消毒

手軽に使えるスプレーボトルは、少しずつですが劣化(失活)しますので4倍から2倍に希釈します。手足には多くの有機物が付着しているので多少濃い目の方がより効果的です。噴霧した後に水分が気になるときは、ペーパータオルかティシュで拭いてください。ハンカチやタオルは菌が付着している場合があるので要注意です。(二次汚染の原因となる)

手全体を消毒したいときは、洗面器を用意してWahWを温めのお湯で4倍に希釈して人肌の温度にし、30秒ほど手をこすり合わせる方法がお薦めです。WahWの殺菌力は温度が上がるほど増していき、その割合は10℃上昇するごとに約2.5倍ずつ増加していきます。水道水で希釈するよりも強い殺菌力が生まれるのです。(このときも手を拭くのはペーパータオルかティシュがベストです。タオルやハンカチを使う場合は、4倍に希釈したWahWに浸け置きし、しぼる前に10数秒かき回した後に乾燥機で乾かしたものであれば構いません)

なお、WahWのpHは5.5~6.5の弱酸性のために手荒れの心配はありません。

 

② 足・腋の下の消臭

靴やブーツなどの臭い消しは4倍希釈を直接に噴霧し、10数秒後にティシュでふき取るとよいです。消臭とともに除菌もできるので水虫予防や肌荒れ防止効果も期待できます。

腋の下は直接に噴霧してふき取るか、ティシュやハンドタオルに原液をしみ込ませ、たたくようにすると一定の消臭効果が得られます。

歯ブラシの除菌・口腔の除菌・口臭対策

きれいだと思われがちですが、口の中は細菌だらけで意外と汚れています。当然、歯ブラシは定期的に除菌しないと不衛生といえます。まずはコップに4倍希釈のWahWを入れて5~10分間歯ブラシを浸けておき、その後30秒間ほどコップの中でかき回す。あとはすすぎ、水気を取ればよろしいです。

(口腔の除菌)

口腔とは口、あご、頬などの総称ですが、一般的には口の中のことをさします。原液のWahW

1に対し、40~60度のお湯9~19の割合で薄めて口の中をすすぐと殺菌力は5倍以上になるので最も効果が見込めます。面倒なときはスプレーボトルで噴霧し、すすいでもかまいません。

以下は次号に続きます

2点のお知らせがあります。

まんが電子書籍を発刊しました。無料でダウンロードしていただけます。

ダウンロードを希望される方は、当社のHPの“お問い合わせ”ページから「まんが電子書籍ダウンロード希望」と書いていただき、メールアカウントと共に送信してください。
折り返しダウンロードのURLをお送りします。徳永さんまんが電子書籍201807 0913PPT

このまんが電子書籍は、
“次亜塩素酸水溶液って危険じゃないの?”
“だって塩素は危険だって言うでしょ?”
と思っておられる方に、安心してお使いいただけるように、易しく説明している入門書です。
ぜひダウンロードしてお役立てください。

本レポートのバックナンバーが読めます。ダウンロードもできます。
 以下のURLにPDFでデータを置いていますので、ダウンロードしてください。

https://drive.google.com/drive/folders/1lraGYcWKWfN4hOAQO4P11m6ilHSmTtQ-

ワーウォマンスリーレポート ’18. Sep. 第2号

ごあいさつ

9月に入り、少しは暑さが衰えるか?と期待していましたが、まだまだのようです。
これからは季節の変わり目になりますので、皆様体調管理には十分に気を付けてください。
WahW Monthly Report(ワーウォ マンスリー レポートWMR)第2号では、「塩素の基礎知識」の続きをご紹介します。専門的な内容になりますが、大切な情報ですので、ぜひともご覧ください。
よろしくお願いいたします。

次亜塩素酸を理解する3つのキーワード

1)   細胞を攻撃するメカニズム

一般的に細胞の最外部の周囲には細胞壁があり、その内側に形質膜と呼ばれる生体膜があります。細胞壁は厚く丈夫な構造体ですが、イオンや低分子量の親水性分子を容易に通過させます。
これに対して、形質膜はリン脂質二重層(内部に脂肪酸の疎水性層を形成)を基本構造としており、イオンや低分子量分子の透過を妨げるのです。
そのため、イオン化したOCℓはこの形質膜にある脂質二重層を透過することができません。
一方、非解離型のHOCℓは、小さい分子サイズと電気的中性の性質から、受動拡散により容易に細胞壁と形質膜を透過します。HOCℓの濃度が高いほど殺菌効果が強まるには、受動拡散の推進力である濃度勾配を大きくしたことに起因します。
細胞の内部に進入したHOCℓは、脂質二重層や膜輸送タンパク質、細胞質に存在する酵素系(解糖、TCAサイクル)、形質膜に存在する酵素系(電子伝達系)、そして核酸(DNA、RNA)、リボソームなどの必須組織に対して酸化作用を及ぼすことになります。
その結果、OCℓと比較してHOCℓによる生細胞および芽胞の殺菌速度および効果は著しく大きくなるのです。

細胞を攻撃するメカニズム

このようなメカニズムによって殺菌作用が行われることから、耐性菌の発生が抑えられると言う報告もあります。代表的な耐性菌として知られるMRSAは、メシチリンという抗生物質に対して耐性を持った黄色ブドウ球菌のことを言い、院内感染の原因菌として深刻な状況となっています。

2)   幅広い抗菌スペクトル

微生物には、大別して、細菌(バクテリア)、酵母、カビ、放線菌、藻類、ウイルスがいます。
ここでは、抵抗性の序列を細胞の基本構造によって作成しました。

殺菌消毒剤として利用されているグルタールアルデヒドは、主に医療機器の滅菌、殺菌、消毒に用いられています。ほとんどすべての細菌、真菌、芽胞、ウイルスに有効であるとされます。
人体へは毒性が強いため使用することはできません。
医療機関においては内視鏡等の医療器具等の殺菌消毒剤として広く使用されていますが、実際に医療機関でこれを取り扱う労働者に皮膚炎等の健康障害が発生しているということで、厚生労働省から「医療機関におけるグルタルアルデヒドによる労働者の健康商売防止について」という通達がでています。
(平成17年2月24日)

抗菌スペクトル

 

3)   人類の体内でも活躍する次亜塩素酸

次亜塩素酸は、生体防御機能とも密接に関連しています。
白血球の一種である好中球は、生体内に微生物などの異物が侵入すると活性化して盛んな遊走性(アメーバ様運動)を示し、微生物に接触して貪食し(食胞の形成)、取り込んだ微生物を殺菌します。
この主たる殺菌因子が次亜塩素酸なのです。(下図を参照)

このような生体機構を見るにつけても、次亜塩素酸を殺菌操作に利用する技術は、自然の免疫機能を人為的に活用したシステムとも言えますね。(次亜塩素酸の科学より)

好中球

 

好中球の働きについて

好中球は5種類ある白血球の1種類です。盛んな遊走運動を行い、主に生体内に侵入してきた細菌や真菌類を貪食(飲み込むこと)殺菌を行うことで、感染を防ぐ役割を果たします。
末梢血内には2000~7000個/μℓの好中球が含まれ、成人の末梢血内には、体重50kgの場合80億個~300億個が存在します。生体内すべてでは、数千億個もの好中球が存在すると言われます。
血液内での寿命は1日以内、概ね10~12時間程度とされます。組織内では数日とされます。
好中球は骨髄内で生産され、1日当たり1000億個程度作られるそうです。

 (生体防御のしくみ)

生体に細菌などが感染すると、好中球は感染した炎症部位に遊走して集まり、細菌類を貪食殺菌します。

(遊走から細菌への接触)

好中球は表面に多数あるレセプターで刺激因子の濃度の濃い薄いを感じ取り、因子の喉の濃い方向に遊走し、感染巣に集結します。感染巣に到達した好中球は、細菌自身の産出物質などを感じ取り細菌へ接触するのです。

(貪食・殺菌)

感染巣に到着した好中球は、細菌類への接触から貪食を行い、飲み込んだ細菌類を殺菌します。殺菌の一つの手段が活性酸素や過酸化水素を発生させて殺菌することで、酵素のミエロペルオキシターゼは過酸化水素(H2O2)と塩素イオン(Cℓ-)から次亜塩素酸(HOCℓ)を産出し、細菌は酵素反応によって生じたHOCℓにより、効率的に殺菌されるというものです。

 

ワーウォマンスリーレポート ’18. Aug. 第1号

ごあいさつ

この度、弊社の弱酸性次亜塩素酸水溶液WahW(ワーウォ)をご愛用くださっているお客様に、
WahW Monthly Report(ワーウォ マンスリー レポート)として、お役立ち情報やトピックスなどを
商品と共にお届けすることといたしました。
ワーウォを有効活用していただくための情報やノウハウをはじめとして、関連する資料やデータまで
お届けするように考えています。

ご覧になられたお客様で、お困りごとを持っていらっしゃる場合は、ホームページの右端に“!?”マークで
「お困りごと募集中」のページをご用意していますので、ご遠慮なくお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。

最近の話題

8月に入った途端に、「ヘルパンギーナ」という聞きなれない言葉がニュースで流れてきました。
ネットを見ると、夏風邪「ヘルパンギーナ」が全国各地で流行しているようで、ヘルパンギーナと合わせて「3大夏風邪」と呼ばれる手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)の感染も広がっているそうで、警戒が
必要だと報じられています。夏休み中の小さな子供たちは、十分に注意されて楽しい毎日をお過ごしください。「3大夏風邪」情報は、聞き逃さないようにしましょう。
また、平成30年7月豪雨の被災地(倉敷市真備町)では、氾濫した地区で乾燥した汚泥が復旧作業時に舞い散り、含まれているウイルスによって結膜炎を発生する避難者が多くでているとも報道されています。

このような情報に接するたびに強く思うことは、地球の温暖化が影響しているのか、地球上のいろいろな国で異常気象による天変地異が頻発しているということです。この状況下においては我々人類が今までに経験したことが無い事象が発生する可能性が高いということが言えます。

自然災害に対する普段からの備えや、2008年にパンデミックと恐れられた強毒性のH5N1鳥インフルエンザなど、私たちは好むと好まざるに関わらず、「自らの安全は自らで守る」という強い意志を持たなければならなくなっているのです。

落ち着いて周りを見てみると、弱酸性次亜塩素酸水溶液を有効活用できるところは、意外にも多くのケースがあるのです。
このレポートを通じて、お役に立てる情報をご提供させていただきます。

記念すべき第1回のテーマは「塩素の基礎知識」です。

多くの皆さんは、
塩素=危険
と直感的に感じていらっしゃるでしょうね。
最もホットな話題としては、2018年に入ってから、シリアの内戦で塩素ガス弾が使用された疑いが浮上したと報道されました。子供たちがもだえ苦しんでいる映像には、大きなショックを受けました。
一方で「塩素」は、私たちの生活に密着したしたところでも活用されています。ご存知のとおり、家庭の水道水には、僅かですが「塩素」が含まれています。
WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインでは、遊離有効塩素濃度は5mg/ℓ以下ならば「飲んでよし」としています。日本では、厚生労働省が規定する水質基準準によると、0.2mg/ℓとされています。

塩素の三つの形態

もともと分子状の塩素は、常温では特有の臭いを持つ黄緑色の気体で、毒性と腐食性を持っています。
強い漂白・殺菌作用を持っているため、パルプや衣類の漂白剤や、水道水やプールの殺菌剤として使用されています。ただし、気体として取り扱うのは困難であり、保存性の点から水酸化ナトリウムと反応させた次亜塩素酸ナトリウムの形で利用されているのが一般的です。
そして、塩素は存在している溶液のpHによって、その形態が変わることが知られています。

①    次亜塩素酸イオン(OCℓ
アルカリ領域に存在する塩素、主に洗浄、漂白を目的として利用されますが、残留性があるので要注
意です。塩素系の漂白剤のハイターはよくご存じでしょう。
②    次亜塩素酸(HOCℓ)
弱酸性領域(pH3~5.5)の溶液に存在する塩素、この次亜塩素酸が殺菌作用に寄与する因子です。
③    塩素(Cℓ2
強酸性領域(pH3以下)では、有毒ガスを発生させる危険な塩素という形で存在します。
それぞれの領域において、次亜塩素酸が存在する比率を表すのが下図に示す「次亜塩素酸の解離曲線」というものです。

次亜塩素酸の解離曲線 Ver. 1.03 20180315 より

図からもお解りのように、弱酸性領域では次亜塩素酸の存在比率が100%に近く、弱酸性は人間の皮膚にも優しいので、安心してお使いいただけます。

次亜塩素酸を理解する3つのキーワード

1) 細胞を攻撃するメカニズム
2) 幅広い抗菌スペクトル
3) 人間の体内でも活躍する次亜塩素酸
これらを理解していただくと、弱酸性次亜塩素酸水溶液のことがより身近になり、安心して有効活用を進めて行けることと思います。紙面の都合上、第2号以降にて詳しく解説させていただきます。

 

ここでお知らせです。 弊社では、より多くの皆様に次亜塩素酸水溶液の有効活用を進めていただくために、YouTubeを使ったPR動画を作成しました。“ウイルス感染予防・除菌のことなら 合同会社ワーウォ技術研究所”
これは、弊社のHP(https://wahw.co.jp)にもTop画面に張り付けておりますが、以下のURLまたはQRコード(スマホで撮影)からもご覧いただけます。お知り合いにも伝えてあげてください。よろしくお願いいたします。

ワーウォ様QR_Code1532568513 (1)
https://youtu.be/cSftr40mjw8